[2023年11月配信]
今回は、iOS用の歩行者用信号認識アプリOKOについて紹介します。
このアプリは2023年4月に正式に日本で使用できるようになり、2023年11月現在Appストアから無料でダウンロードし、使用することができます。
OKOの機能はシンプルで、歩行者用信号の色を音声と振動で知らせるものです。
赤信号の場合は、「ピッピッ」という高い短い音とともにiPhoneが音に合わせて振動します。加えて女性の声で「赤信号、赤信号」と繰り返し信号の色が伝えられます。
青信号の場合は、「ピピピピピ」と高い音が連続して流れるとともにiPhoneが音に合わせて振動します。加えて女性の声で「青信号、青信号」と繰り返し信号の色が伝えられます。
私も使ってみました。
まず、このアプリは、歩行者用信号を認識するものであり、車用の信号機はあるが歩行者用信号機がないところでは、基本的に使えません。
また、使用時の天気や太陽の光、日中、夜間など周囲の環境によっても認識率が異なります。
信号を認識させるには、iPhoneの外側カメラを外側に向けて胸の前で縦向きに持ち、カメラがある上部を手前に15度ほど傾けるとよさそうです。
環境にもよりますが、歩行者用信号のおよそ30mほど手前から認識されます。
気になる点は、横断中に信号の色を認識して通知してくれる場合と、信号が認識できずに無音になる場合があることです。
そのため、渡りだしたときは青であっても、渡っている途中で赤に変わってしまうということが起きる可能性があります。
また、環境によっては、赤や青のネオンを信号と誤検知し、「青信号」や「赤信号」と知らせることもあります。
音響信号機がない場所でも信号の色がわかるというメリットがあり、私もついついアプリに頼りがちです。しかし、上記のように誤認識などもあることから、100%アプリに頼ることは絶対にしてはいけません。
あくまでも「参考」として使用し、アプリから「青信号」の通知があれば、横断歩道を渡る前に立ち止まり、
① 車や自転車など危険なものが通っていないか、
② 本当に青信号であるのか、
③ わたっても安全なのか、
自分の耳でしっかりと確かめてから渡る必要があります。
アプリを使うのは全て自己責任です。また、アプリを使用して起きた事故も自己責任になります。
上記のことをしっかりと踏まえて使用すれば、このアプリは大変便利なものであり、私たち視覚障がい者の歩行を手助けしてくれる便利なアプリです。
OKOは信号認識以外にも他の機能が追加されるなどのうわさもあり今後の発展が期待されるアプリの一つです。
今回も、OKOを使用して歩いている動画を作成しました。
ご興味のある方は、下記URLからご覧ください。
歩行者用信号認識アプリOKOを使ってみた
http://www.itsapoot.jp/mailmaga/OKOtrial.html
APPストア OKOダウンロード先
https://apps.apple.com/jp/app/oko-ai-copilot-for-the-blind/id1583614988