令和6年2月28日(水)にKDDI株式会社と大阪府ITステーションが合同で初心者を対象とした「視覚障がい者向けスマホ教室」を開催しました。令和4年12月に大阪府とKDDI株式会社が結んだ包括連携協定に基づき実施されたものです。
今回の講習は、iPhoneを用いた2部構成、計3時間の講義形式で実施されました。第1部をKDDI株式会社が、第2部をITステーションが担当しました。
第1部のKDDI株式会社の「KDDI視覚障がい者向けスマホ教室」では、KDDI関西総支社の講師の進行の下、VoiceOver(ボイスオーバー・iPhone用画面読み上げ機能)の基本ジェスチャー、音声アシスタントSiriの利用、電話のかけ方、ラジオの再生、メッセージの送受信、Seeing AI(シーイングエーアイ・OCRアプリ)の使い方などの体験が行われました。
第2部のITステーションの「職場で役立つ便利なスマホ活用」では、ITステーション職員の幸田がメイン講師を、ITステーションの職員がアシスタント講師を勤めました。講習では、ものタグアプリの紹介、NaviLens(ナビレンス・道案内アプリ)の使い方、FaceTime(フェイスタイム・ビデオ電話アプリ)のデモを行いました。
ものタグはNFC(近距離無線通信)で反応するタグに情報を記憶させ、識別や整理が出来るようにした便利なタグです。専用の「ものタグアプリ」で情報を自由に書き込み・読み出しすることができます。
今回は、タグの読み取り、タグの取り付け、タグへの録音を行い、ものタグを使う際の一連の作業を体験しました。
NaviLens(ナビレンス)は、スペインで開発された視覚障がい者向けアプリです。タグがどこにあるか正確にわからなくても、スマートフォンのカメラで周りをスキャンすればタグを読み取り、距離や情報が得られます。
タグは2次元コードではなく、黒枠に囲まれた赤、黄、青のブロックのカラフルな組み合わせで表現されていて、なかなかスタイリッシュです。
この近辺では神戸市立神戸アイセンターなどで使用されています。
NaviLens(ナビレンス)の使い方では、教室内に貼った「エレベーター」「下り階段」「休憩室」などのナビレンス専用タグを読み取り、読み取ったタグまで歩き、どのように誘導されるのかを体験しました。
FaceTime(フェイスタイム)のデモでは、掲示されているチラシをiPhoneのカメラで映し、別の場所にいるITステーション職員にFaceTime(フェイスタイム)を通して読み上げてもらい、離れている人にサポートを依頼できること、人の目で読んでもらうことでより正確に印刷物の内容を理解できることを紹介しました。
受講者は、充実した様子で楽しそうにiPhoneを操作されていました。基礎からゆっくりと学べたことで、皆さんにiPhoneの便利さと魅力が伝わったようです。
App Store QRコード [iPhone・iPad用アプリ]
(それぞれのアプリ名をクリックすると、そのアプリのインストール画面が新しいウィンドウで開きます)
https://apps.apple.com/jp/app/seeing-ai/id999062298
https://apps.apple.com/jp/app/tot-tag-of-things-%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%B0/id1447521760
https://apps.apple.com/jp/app/navilens-%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9/id1273704914
Google Play QRコード [Android用アプリ]
(それぞれのアプリ名をクリックすると、そのアプリのインストール画面が新しいウィンドウで開きます)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.seeingai
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.connectdot.totappli
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.neosistec.NaviLens&hl=ja&gl=JP