Peach Aviation株式会社「ほなやろ課」インタビュー

2020(令和2)年に大阪府ハートフル企業顕彰で「チャレンジ応援賞」を航空会社として初めて受賞したPeach Aviation(ピーチ・アビエーション)株式会社(以下、「Peach」)を訪ね、「ほなやろ課」の皆さんにインタビューを行いました。

 

SiSりんくうタワービルの外観。真ん中の高い建物がSiSりんくうタワービルです。Peachでは、国籍・文化・生き方など多様性を尊重する「ダイバーシティ アンド インクルージョン」の理念を大切にしています。

そこで、2018年9月に障がいの有無にかかわらず、多様な人材が活躍できる働きやすい環境づくりを目的に「ほなやろ課」を設けました。

「ほなやろ課」は泉佐野市にあるSiSりんくうタワービルに入っています。職場から対岸の関西国際空港に離発着する飛行機が見えるそうです。

 

「ほなやろ課」では、障がいのある方が安心して自信をもってやりがいを感じて働けるように「メンバー」と「サポートスタッフ」の二つの役割を設けています。メンバーは障がいのある社員で割り振られた業務を行い、サポートスタッフは、メンバーへの業務の割り振りや業務指導などメンバーのタスクマネジメントを行っています。

現在では、障がいのある社員約30名が所属し、社員の出張時の航空券の手配、機内販売品の売り上げの管理、機内清掃など、約140種類の業務を担当しています。

ほなやる課の皆さん。左からサポート スタッフの安藤さん、メンバーの神山さん、サポートスタッフの田中さんの3名が座っています。取材風景。テーブルを挟んで左手にITステーション職員。右手にほなやる課の皆さんが座り対面でインタビューを行いました。今回は、サポートスタッフの安藤さん、メンバーの神山さん、サポートスタッフの田中さんにお話を伺いました。

 

●メンバーの神山さん
「正直、航空会社に興味はありませんでした。しかし、役割り分しっかりと働くために必要な配慮が得られること、障がいがあっても挑戦できる職場環境であること、働きやすい環境が整備されていることなどに惹かれてPeachを選びました。
(心掛けている点としては、職場の)他の方々がスムーズに業務を進められるよう入力に齟齬や間違いがないかきっちりと確認して、次の部署に回したいと思っています。」

 

●サポートスタッフの安藤さん
安藤さん自身も聴覚障がいがあります。メンバーの働きやすい環境を作るために、メンバーから提出される日報に毎日目を通し、メンバーの業務の調整をしているそうです。

「できるだけ皆の希望を反映しながらその方の力が発揮できる仕事を割り振るようにしています。そのためにメンバーの特性をしっかりと理解するように努めています。
与えられた業務ができないからといってあきらめるのではなく、できるようになるまで私たちがサポートしています。そうすることで、メンバーのモチベーションも上がり、より長く安定して働き続けられるようになります。それに私自身もモチベーションが上がります。」

 

●サポートスタッフの田中さん

「障がいのある方の雇用においては、障がいのある方に優しく接しないといけない、本人から言われていないことでもサポートしないといけないなどと勝手に思い込んでいました。
しかし、障がいのある方と共に働く中で、また障がいのある方への理解を深める研修を通じて、特別扱いをするのではなく、働くうえでの必要な配慮をするだけで、あとは他の社員と何も変わらないということを実感しました。今は共に働く大切な仲間だと思っています。」

 


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